水道・電気・ガスを生活必需品としてライフラインと呼び、最近ではこれに通信回線も重要度を増していますが、中でも生命に直接影響する文字通りのライフラインが水道です。電気やガスが民間事業者運営であるのに対して、水道が市区町村などの地方自治体が直接運営していることもその証といえます。また、水は少しの隙間があれば通っていけるので、目に見えない小さな隙間から水漏れをしたり、水道管の奥の方に蓄積した汚れやほこりでつまりを起こしてしまうことがあります。そして水漏れ・つまりの怖さは目に見えるときだけとは限りません。
水漏れは短時間で大量に出ている場合はすぐに気が付くし、どこが原因かわかりやすいですが、少量ずつじわじわと出ている場合、どこが原因か、それどころか水漏れが起きていることに気づくことさえ難しいことがあります。つまりの場合も、水道管の途中でたまっていても排水溝に逆流してくることがなければ気づきにくく、気づいたときには広範囲に被害が進んでいるのは、人間の病気の症状が出るまでわかりにくいのと似ています。病気の場合、熱を下げたり痛み止めなどの対症療法で根本原因を治さなければ回復しないのと同じように、水道も目に見える水漏れやつまりを抑えただけでは、壁の裏側や床下など、目に見えない方向に症状が進むことがあります。そうなると、建物の土台を傷めたり、症状は悪化するだけなので、水道の不具合は目に見えた時に根本修理が大切です。